2018年5月27日日曜日

自宅クラウド構築記:クラウドバックアップ編

さて、漸く自宅NASの環境整備も一通り終わりでたぶんこれで最終回(だと思う)。

自宅で設置したNASの基本設定と外部接続の設定も一通り済んだので最後はバックアップ設定だ。

筆者の使用しているDS115jをはじめSynologyのNASの場合はHyper Backupというアプリがありそれで簡単に設定ができる。それもNAS内のローカルコピーから別筐体やMicrosoft Azure、Amazon S3といったクラウドサービスへのバックアップもすべて網羅しているというスグレモノ。

で、筆者のバックアップはファイルの誤削除対策のローカルコピーと最悪NAS自体が吹っ飛んだ場合の対策としてクラウドバックアップの二重体制を設定した。

で、早速今回は筆者のクラウドバックアップのリポート。(ローカルコピーは今回は割愛)
容量上の制約であったり後学のためという個人的な理由も合わせてバックアップ先はMicrosoft Azureを選定した。

流れとしてはこの通り

第1段階:Azureの設定

無論の事Azure上にストレージ環境を展開する。
まずはAzureポータルにログイン。その後「ストレージアカウント」を選択する。
 今回ストレージアカウントは新規なので「追加」をクリックしてストレージアカウントを作成する。ストレージアカウントの名前以外は無理に設定をいじる必要という程でもない。引いていえばデータセンターの場所を国内(Azureの場合は東日本or西日本の2拠点)にしよう。


続いてアクセスキーの設定、ここでKey1のキーのテキストを全ていったんメモ帳などにコピーすること。(NAS側でバックアップの設定をする際に必要になる)
これでいったんAzureの準備は完了

第2段階:バックアップタスクの設定

早速SynologyのメニューからHyper Backupを起動、「データバックアップ」を開く


「Microsoft Azure」を選択し、「次へ」

ここで第1段階で設定したストレージアカウント名が適用されていることを確認し、あらかじめコピーしたKey1の値をアクセスキーの欄に貼り付けよう。コンテナは今回まっさらからのスタートなので新規作成となる。コンテナ名は後で確認した時にわかりやすい名前を付けておけばよい。


バックアップするフォルダの設定、今回はNAS全体のバックアップなので全部にチェックを入れる。

アプリケーションも必要に応じてバックアップを選ぼう。

続いてバックアップの詳細設定、スケジュール設定は後からでも自由に設定できるので特に考え込む必要もない。なお筆者は週1回深夜実行の設定とした。

最後はバックアップの世代管理。設定に困ったら標準の「古いバージョンから」でよい。
設定後に「適用」でバックアップタスクの作成は完了だ。そのまま最初のバックアップを実行できるので適用後に確認のダイアログが出たらそのまま「はい」でスタートできる。


無事バックアップ開始、初回のバックアップ開始時点で筆者が保有するNAS上のデータは音楽等ですべて合わせて110GBほど、すべてのバックアップ完了までにおよそ5時間ほどかかったが、2回目以降は1時間ほどで完了する。

以上、クラウドバックアップの設定も一通り済んだので筆者のNAS設定&自宅クラウドの構築も無事完了した。(後はAzureバックアップでどれだけの費用をMSに請求されるかだ)

多分また設定しようと思ったことがあれば随時また書くかもしれないが一先ずNASの設定もやっと落ち着いた。

2018年5月12日土曜日

自宅クラウド構築記:外部接続設定編

ようやくNASを購入してから半年以上たって転職やら帰省やらなんやらでごたごたしながらも自宅クラウド環境の構築がひと段落した。

今まで検討してた内容のうち、データの移行とiTunesの同期元の一元化まで完了した。
今回は外部接続のうち、VPNとWebDAVの設定で持ち出し用のノートPCで自宅外の環境(パブリックWi-Fiやデザリング環境)からもNASにアクセスできるようにするという内容だ

設定に当たって必要なことは以下の通り
・DDNSの設定(IP直打ち以外にDNS接続ができるようにする)
・VPNとWebDAVサーバーの設定
・ルーターのポート転送の設定

設定に当たっては今回筆者は下記サイトを参考にさせていただいた。この記事では手順やその画面は下記サイトほぼ同じ通りなのでやり方や方法は下記サイトから確認するのが手っ取り早い。
Synology NASをWebDAVでアクセスする方法 - ホームネットワーク研究所
Synology NASとVPN接続をする - ホームネットワーク研究所

WebDAV接続・VPN接続とも事前準備としてDDNSの設定とルーターのポート転送の設定が必要となるのであらかじめ済ませておくこと。(ポート転送の設定項目は使ってるルーターにより異なるが多くの場合は「ポート転送」や「ポートマッピング」といった名前で項目があるのでそこから設定しよう)


筆者のルーター(WG1200HS)での設定画面はこの通り、NASのIPを打ち込んでそれぞれ必要なポート番号の設定をここでまとめて設定しておこう。コメントアウトも忘れずに。(しないとあとで混乱するぞ、特に素人は)

DDNS設定・ポート転送設定とVPN、WebDAVそれぞれの設定を一通り終えての動作確認だがWebDAV・VPNとも問題なく動作。(ちょうど実家に一時帰省していたのもあってVPNも実家から動作確認も合わせてできた)
ただ難点としては自宅のNASへ直接アクセスする形式なので出先からiTunesにアクセスするとき、特にPodCastやアプリのダウンロードやiPhoneの同期を行う際は自宅でやるときに比べて非常に遅くなるという点が結構厄介だ。

単純にNASのデータにアクセスする分ならWebDAVで問題ないがiTunesのライブラリの参照やiPhoneの同期は注意が必要でWebDAVだけではそのまま読まない(ライブラリのファイルにアクセスするルートが違う)。そのためiTunesのライブラリにアクセスする場合は別途WebDAV経由でライブラリファイルを読み込む設定に変更するかiTunesを起動する前にVPNで接続しよう。

追記

今さらですがブログタイトル変更しました。
もうすでに(というかこの記事書いてる時点ですでに3カ月前!)パーツショップを辞めてるのでパーツ屋ではないですからね。現在の仕事に合わせてマイナーチェンジです。